「対話の中にある価値を見つけ出す」―数字の先にある“提案”という仕事― 税理士 南彰悟 (イデア総研税理士法人)

イデア総研税理士法人 南彰悟

南先生は、公認会計士として大手監査法人での実務経験を経て、現在はイデア総研税理士法人の副代表として、税務・会計の枠にとらわれない幅広い支援を提供されています。起業支援、企業財務、相続といった分野に注力しつつ、経営者の思いや課題に寄り添いながら、数字だけでは見えない本質的な価値をともに追求していく――その姿勢はまさに“伴走者”そのものです。

「お客様と一対一で信頼関係を築き、真に価値ある提案を届けたい」
そうした想いのもと、税務申告だけにとどまらず、未来を見据えた経営支援やコンサルティング業務を展開。九州を中心に、全国からのオンライン相談にも対応しています。

また、事務所の運営面では、若手人材の採用・育成にも力を入れ、組織全体の成長と持続可能なサービス体制の構築に取り組んでいます。AIの発展により業務の自動化が進む中でも、人にしかできない「対話」と「提案」にこそ価値があると捉え、日々の実務にあたっています。

税務・会計の専門性と、人とのつながりを重視する姿勢を融合させながら、南先生はこれからも、地域社会と企業の未来を支える真のパートナーとして活動していきます。


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税理士というと「数字」のイメージが強いですが、南先生はどのようにお考えでしょうか

「税理士」というと、申告や数字を扱う仕事のイメージが強いかもしれません。しかし、南先生の業務はそれだけに留まりません。むしろ、お客様との対話を通じてニーズを汲み取り、提案を行う“コンサルティング型”の仕事として税理士業務を捉えています。

「数字を見て終わり、ではなく、そこから先をどう提案していくか。会話の中からヒントをもらって、お客様の本当に求めているものを汲み取りたいんです」と語る南先生。実際に、そのような業務が全体の中で大きな割合を占めており、単なる会計処理の域を超えた付加価値のあるサービスを提供しています。

 

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税理士を志されたきっかけや、これまでのご経歴について教えていただけますか?

南先生のキャリアは、一般的な税理士の道とは一味違ったスタートを切っています。もともと法学部で学びながらも、「もっと実務的で、社会に直接関わる仕事がしたい」と感じるようになりました。

「理屈だけではなく、実際の経営やお金の流れに触れながら、現場で価値を生み出す仕事に魅力を感じたんです」。そうした思いから公認会計士の資格取得を目指し、資格の専門学校に通いながら、週末も惜しまず勉強を重ねました。

会計士として監査法人で経験を積んだのちに、税務の分野へとステップを進めることになります。「もともと親が税理士だった影響もあって、税務の現場を身近に感じていました。実際に仕事をしてみると、数字の先にある“信頼”を得る仕事なんだと実感できて、この道を選んで本当に良かったと思っています」。

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業務の中でITツールを積極的に取り入れていらっしゃると伺いましたが、その背景や工夫についてお聞かせください。

南先生は、クラウド会計やチャットツールなどのIT技術を積極的に活用し、ハイスピードかつハイクオリティなサービス提供を心がけています。これにより、顧客との迅速なコミュニケーションと効率的な業務遂行を実現しています。

「ともに成長できる関係を築いていきたい」と語る南先生は、若手税理士としての柔軟な発想と行動力を武器に、新たな価値を提供し続けています。

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情報発信や人材育成など、事務所経営において意識されている取り組みについて教えてください。

一方で、事務所の経営者として向き合う課題もあります。それが「人材の確保と教育」です。ここ数年は新卒者の採用にも力を入れており、「昨年は6人入ってきました。3〜5人くらいが毎年入社しています」とのこと。

情報発信の一環としてTikTokにも取り組まれており、「若い世代への知名度を上げるためにやっている部分もあるんです」と笑顔を交えて教えてくれました。

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“中小企業の経営者と関わる中で、どのようなやりがいや魅力を感じていらっしゃいますか。

「銀行員だと、どうしても“銀行の利益”を優先せざるを得ない。でも、税理士はお客様と対等に会話ができて、提案に説得力を持たせられる仕事なんです」。南先生は、特に中小企業の社長とのコミュニケーションに大きなやりがいを感じていると語ります。

実際、税理士業務にとどまらず、お客様の課題解決のためにさまざまな付加価値業務にも対応。自らが一人の担当者としてクライアントを持つことで、責任感と信頼の関係が築かれていきます。

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AIや自動化が進む中で、税理士の役割や価値について、どのようにお考えでしょうか。

AIや自動化が進むなか、税理士業界の将来についても率直な意見をいただきました。「確かに税務の自動化は進んでいますが、対面での会話や信頼関係はAIでは代替できません。だからこそ“なくならない仕事”だと思っています」と語ります。

税理士という仕事は、単に「業務を処理する」のではなく、人との信頼を築き、経営の“伴走者”としてともに未来を描く役割を担っているのです。

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“最後に若い世代の方々にメッセージをお願いします

「大きな組織で箱だけ立派でも、中身が伴っていなければ脆弱です。一対一の関係で信頼を築いていくことがこの仕事の本質。そこにやりがいを感じられる人には、ぜひこの業界に飛び込んでほしいですね」。

南先生の言葉には、数字の裏にある“人”と向き合い続けてきた経験と、次世代へのまっすぐな想いが詰まっていました。

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本日は貴重なお話をありがとうございました!


企業情報
・事務所名 イデア総研税理士法人 福岡天神事務所
・住 所 福岡県福岡市中央区天神三丁目11番22号 Wビルディング天神2F
・T E L 092-292-5367

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