安全であることを第一に!税理士法に適うテレワークに必要なのは「詳細なログを残せるツール」

税理士法人を軸として、法律会計事務所、社会保険労務士法人を併設するユナイテッド・アドバイザーズグループで代表を務める西内さんに、今回はお話を伺うことができました。ユナイテッド・アドバイザーズグループは、東京都内の本社のほか、八王子、仙台、大阪、名古屋、那覇に拠点を持ち、弁護士や会計士、税理士、司法書士、社労士、中小企業診断士、行政書士、ファイナンシャルプランナーなど多彩な専門家が連携して顧客をサポートする頼もしい存在です。

安全なテレワークに「みえるクラウド ログ」は必須

「みえるクラウド ログ」との出会いは、ずいぶん以前のことだそう。「当時はあまり必要性を感じなかったんですよね」と話す西内さん。「画面のキャプチャを残す機能などはあるものの、うちの会社では活用することはないかなと感じました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の煽りを受け、テレワークの必要性が現実味を帯びてき時に、これは何かしら対策が必要だと考えるようになりました」。

税理士法第40条第3項で、「税理士は、税理士事務所を二以上設けてはならない」と定められていることから、テレワークの普及に懐疑的だったこの業界。2020年に日本税理士会連合会から「テレワークは2箇所事務所の禁止にあたらない」との見解が示されました。
https://www.nichizeiren.or.jp/member/data-library/business/telework/ 税理士事務所FAQ
※日本税理士会連合会ログインをすると閲覧できます。

それにより広がっていったテレワークですが、税理士法第41条第2項で定める「税理士業務を行うため使用人その他の従業者を使用するときは、税理士業務の適正な遂行に欠けるところのないよう当該使用人その他の従業者を監督」を遂行しなくてはいけません。

また、「リモートワークの環境下では、システム利用時の業務記録ログの保存および確認が出来る環境の整備が必要」との指標が、日本税理士会連合会より示されました。

https://www.nichizeiren.or.jp/member/data-library/business/telework/ 税理士事務所FAQ
※日本税理士会連合会ログインをすると閲覧できます

「ログイン、ログオフの状況をはじめ、作業記録が残せること。またセキュリティに対する安心感など、テレワークを導入するなら、『みえるクラウド ログ』は最適だと感じました。数年前に初めてこのシステムを知った時より、大幅に進化していて、これは使いやすそうだ!と導入を決めました」。

過度な監視は不要!使用目的は「詳細なログを残すこと」

「多くのログを残せる『みえるクラウド ログ』ですが、今のところ全てを使いこなしているとは言えないかもしれません。導入した理由はとてもシンプル。それは、もしトラブルがあった時に、過去にさかのぼって履歴が追えるからです。税理士法では、システムへのログイン、ログアウト情報と作業記録の保存が定められていますし、自宅で行える業務にも制限があります。業務のやり方や休憩時間などを監視するつもりもありませんし、自由にやってもらえたらいい。しかし、違法になるようなことや情報漏洩などは絶対に避けなければなりませんからね。いつ、どこで、だれが、どんな操作をしたか?『みえるクラウド ログ』をインストールしておけば、それらの問題はクリアできます。また、同じ士業グループのセブンセンスさんがシステムを作っているというのも、安心感があります。全てのトラブルを回避するのは無理だとしても、トラブル時に素早く、正しく対応できるように準備することは、必要なことですからね」。

生産性向上に役立つ「可視化されたレポート」

「導入する時は、各自でインストールをしてもらいました。特に反発や不満もなく、スムーズに進んだと思いますよ。一部、手間取っている社員もいましたが、カスタマーサービスに連絡することで、すぐに解決したようでした」。

ユナイテッド・アドバイザーズグループの社員の皆さんは、オフィス勤務が基本だそう。「人によりますが、週1くらいの割合でテレワークをしている状況です。本人が働きやすいようにしてもらえばいいと思っているので、強制はしていません。キャリアの少ない人は、やっぱり出勤していた方が仕事がやりやすいみたいですね。机を並べて居た方が、ちょっと先輩に相談するなどしやすいですから。うちの会社では、仕事の細かな指示は与えませんが、ぐんぐん育っていくことを大切にしているので、それぞれが成長することを意識して働いていると思います」。

「みえるクラウド ログ」を導入して、なにか変化はなかったかを尋ねてみました。

「残業時間を減らすことができました。マンスリーレポートに目を通すくらいですが、『みえるクラウド ログ』を使って残業時間を確認し、残業時間の多いメンバーには、残業をせずに日々の仕事を進められるようアプローチを繰り返しました。データが揃えば『どうすれば効率よく業務を進められるか?』ということが、おのずと見えてきます。そういうことの積み重ねが、生産性向上につながっていると思います。従業員のみんなも、残業時間についての意識が変わってきたんじゃないでしょうか?」

税務も!財務も!多面的なサポートができることの重要性

コンサルティング業の経験もある西内さん。東日本大震災では、被災された企業の会計や税務、労務などの相談に応じる専門的なボランティアとして現地入り。企業の再建に尽力されたそうです。「そうですね。本社は新宿駅の近くですが、ボランティアとして相談をお受けした経緯により、仙台事務所は今も拠点の一つです。被災された方はもちろんですが、経営者の皆さんは、様々な目的があり、それを解決するために相談した内容も多岐にわたります。それぞれの専門家を訪ねることになるのですが、どの専門家を選べばいいのか、またその専門家も幅広い知識がなければそれにお応えすることもできません。私自身、複数の資格を有していたことが、大いに役立ちました。

そんな訳で、弊社ではフットワークが軽く、様々な資格を持っている若者を多く採用しています。伸びしろが大切!私も含め、従業員は常に出来ることを増やすように努力しています。学ぶことで自分の守備範囲が増えるわけです。そのためにも時間の有効活用は必須。同じ業務の繰り返しがあればマニュアル化する、必要に応じて業務委託を検討するなど、生産性の向上は重要なことです。今後は、もっと『みえるクラウド ログ』を活用しながら、業務改善を進めていきたいと思っています」。

現状での「みえるクラウド ログ」の使い勝手については、「使いやすいと思いますよ。導入当初は戸惑いを感じることもありましたが、システムの改善もあり、今ではとても快適に使用しています」と嬉しいお言葉をいただきました。

ぜひ相談を!補助金・助成金・給付金の申請支援

各分野のエキスパートが揃い、また日々成長しているユナイテッド・アドバイザーズグループ。東日本大震災でのサポート業務などを通じて、実感していることがあるそうです。

「補助金や助成金、給付金など、経営をサポートする仕組みは多くあるのに、それらを活用できていない経営者の方や、申請が大変でそのままになっている方なども多いのが現状です。もったいないと思うんです。経済の状態が良いとは言えない昨今で、これらの活用は本当に重要です。ぜひご相談ください!様々な側面からサポートできるのは、様々な専門家が揃っているから。ビジネスプランの相談から登記、各種届出、行政手続き、助成金の申請、資金調達支援、会計や給与計算、労働社会保険の手続きなどを、トータルにサポートさせていただきます」。

公式HP>> https://www.united-advisers.com/

取材してみて

「みえるクラウド ログ」を提供している会社として、ツールの改良はもちろん最重要項目です。しかし、一方で私たちメンバーの成長も、また大切なんだなと感じました。多くの知識や考え方を学ぶことで、より使用してくださる方に寄り添い、長い目で見て役に立つツールを目指すことができる。肝に銘じて、がんばっていこう!と思いました。

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