サビ残は違法!ブラック企業の恐ろしい結末

こんにちは!リモートワークリサーチ編集部です。

「サビ残」という言葉はご存じですか、「賃金不払残業」いわゆる「サービス残業」のことですね。「奉仕」を意味するサービスという言葉のおかげで、やんわりとした印象ですが、「働いたのに賃金がもらえない状態」を指すのですから、完全に違法です。今回は、「サビ残」の実態を掘り下げて解説し、注意すべきポイントから改善策までを考えていきましょう。また、「サビ残対策」にオススメの業務管理システムについても、詳しく紹介していきます。

サビ残ってどういうこと?実態に迫る

日常的に使用する「残業」という言葉は、法律で定められた「時間外労働」とは若干異なり、ややあいまいな言葉です。労働基準法では、労働時間の上限(1日8時間・週40時間)を超えた場合を、時間外労働として扱います。

残業は、現場レベルで用いられる言葉であり、社内で決められた労働時間内で終わらなかった仕事を終わらせるための追加労働という意味合いでしょうか。

もちろん残業には、社内で決められた賃金が支払われます。時間外労働にあたる場合は、その長さや時間帯によって割増賃金がつくように定められています。

では、サービス残業とは?

「定められた賃金も、割増賃金もつかない労働」ということになります。そのような行為が認められるはずもなく、違法行為であることは明白ですね。日本労働組合総連合会による調査では、平均的な1カ月のサービス残業は16.7時間。4割以上の従業員が、サービス残業を行っているという結果も出ており、珍しいことではないことが読み取れます。

サビ残の違法性と落とし穴!

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1日8時間、1週間40時間が労働時間の上限となり、それ以上の労働は禁止です。

ただし、36(サブロク)協定を結べば、月45時間、年360時間までの時間外労働は可能。

この時間を超える労働は、特別措置の締結が必要になります。

さらに、2020年4月の改定により、全ての企業で「特別条項付きの36協定」が罰則付きになりました。

・時間外労働は年720時間以内
・時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満
・時間外労働が月45時間を超えることができるのは年6カ月が限度
・時間外労働と休日労働の合計について、2カ月平均、3カ月平均、4カ月平均、5カ月平均、6カ月平均、が全て1月80時間以内

違反をすると、「6カ月以下の懲役」または「30万円以下の罰金」が科されます。ここで注意していただきたいのは、タイムカードなどで月末のみ計算している場合です。知らないうちに1カ月平均が80時間を超えてしまっていたり、時間外労働45時間以上の月が6カ月以上になっているなど、「気づいたときには遅かった」という事態に陥るかもしれません。

また、「労働基準法第37条第1項(時間外・休日の割増賃金)」では、時間外労働について2割5分~5割の範囲でそれぞれの法令で定める率以上の割増賃金を支払うことが義務付けられており、さらに時間外労働が月60時間を超える場合は、賃金の5割以上で計算した割増賃金が必要になります。労働時間の管理義務は、会社にあります。「知らなかった」では済まされないことを認識し、確実に管理することが求められます。

時給は1分単位!「打刻まるめ」もやり方を間違えれば違法です!

労働基準法では、時給は1分単位で支払うことが義務付けられています。労働基準法第24条「賃金全額払いの原則」に違反する可能性があるからです。

ただし、1ヶ月単位の集計では、30分未満は切り捨て、30分以上は1時間に切り上げて処理することは許されています。また、集計の大変さから「打刻まるめ」をルール化している会社もあります。

これは5分単位、10分単位、15分単位、30分単位などで時間を調整する(まるめる)やり方です。ただし、出勤時刻、退勤時刻両方を切り捨てにしてしまうと、労働時間を不当に短くしたこととなり、行政指導を受けることとなります。一昔前は当たり前だった方法ですが、労働者にとって不利となる勤怠管理は、ブラック企業に認定されることになるので注意が必要です。

サビ残が発生する労働環境とは?

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「無理してでも頑張れば、結果につながる!」

高度成長期やバブルの頃を知っている経営者や従業員は、「仕事とはそういうものだ」という認識を捨てきれていない人が多いのかもしれません。さらに、材料費や光熱費、さらに人件費も上がっている昨今は、勤務時間を絞りたくなる気持ちも理解はできます。そうは言っても、サビ残業は違法!そのまま続けるわけにはいきません。

サビ残が発生しやすい労働環境を確認し、改善方法を探りましょう。

常に忙しい!仕事量>マンパワー

マンパワーに対して仕事量が多すぎる状態が続けば、残業は常習化していきます。

例えば、「残業は19時まで!」と職場で決まっていたとしても、自分の担当の仕事が終わっていなければ、「タイムカードを押した後に、もうちょっとだけやっていくか」という従業員がでてきても不思議ではありません。

「それなら私も…」と連鎖的に、サビ残は増えてしまい、いつしかサビ残が常習化という負のスパイラルに陥る可能性も。

管理者は、日々の業務量と労働力のバランスを確認、調整する必要がありますね。

受け継がれる職場の雰囲気

「定時になっても、誰も帰らない」、「みんな、出社時間よりずっと早く仕事を始めている」など、それが「伝統」となっている会社もあります。

「おかしいよね?」と感じながらも、新入社員もそれに倣ってしまい、経営者は「うちの社員はみんなやる気がある」と満足している状態。

中には、「始業前に掃除は終わらせること」「ユニフォームに着替えてからタイムカードを押すこと」などという暗黙のルールがある会社もあります。しかし、これらはすべてサービス残業です。こんなものだと放置されているなら、早々に改めることを奨励します。

超過時間は全て「みなし残業」でOK?

クリエイティブ系の会社で多く採用されている「みなし残業(固定残業)」も、知らないうちにサビ残になっていることが多々あります。

予め定めた時間分の残業代を賃金として支払う制度ですが、固定残業代で想定した時間を超過した残業については、残業代の追加支給が必要です。

「みなし残業として支払っているから、どれだけ残業させても問題ない」ということにはなりません。

「名ばかり管理職」の時間外労働

名ばかり管理職とは、管理職のような役職名をしているものの、業務に関する裁量など実質的な権限を持たない立場の社員のことです。通常、労働基準法で定められた管理監督者に該当すれば残業代は発生しません。管理監督者とは、労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にある者と定義されています。役職名ではなく職務内容・責任と権限・勤務態様等の実態により判断されるので、労務実態によっては賃金不払いとして訴えられることもあります。

自主的なサビ残も、責任は会社にあります!

上司から指示された、強要されたわけではいサビ残も、罰せられるのは会社です。勤怠管理システムなどのツールを利用すれば、管理者がPC画面上でチェックできますが、「誰がいつタイムカードを打刻したのか」を、常にチェックするのははっきり言って不可能です。

サビ残を防止するには、このようなツールを活用することをオススメします。

サビ残の防止!どう対策する?

勤怠管理は、経営者にとって給与計算だけでなく、労働時間の管理にも直結する重要な業務。労働基準法に違反するような事態は、絶対に避けなければなりません。そこでオススメしたいのは、業務管理システムの導入です。

日々の勤怠管理だけでなく、全体の仕事量を把握することで、業務の偏りやオーバーワークなど、サビ残につながる要因を早めに摘み取ることができます。引き続き、使い勝手とコスパにこだわった、オススメの業務管理システムを紹介します。

業務可視化システム「みえるクラウド ログ」

様々な業務管理システムが登場していますが、必要な情報が簡単に取り出せるものでないといけません。大手士業セブンセンスグループのセブンセンスマーケティング社が提供する「みえるクラウド ログ」は、多くのデータから必要な情報を可視化できるスグレモノです。

また、初期投資無料で、安心の月額定額制。料金を気にせず様々な機能が利用できるだけでなく、導入時はアプリをダウンロードするだけという手軽さも魅力です。管理者の負担を極力抑え、業務全体を把握できる「みえるクラウド ログ」の導入は、コンプライアンスの実践に役立ちます。

【みえるクラウド ログの主な機能】
・従業員のPC起動時間、ログインログオフ状況の記録
・従業員の業務内容の可視化(PC画面キャプチャ)
・個々のタスク対応時間や内容の把握
・会社や部署、各プロジェクト、個々のメンバーなど、業務の進捗状況を多角的に集計

労働時間の正確な把握

全従業員のPCの起動、ログイン・ログオフの状況だけでなく、オフラインであってもPCログ(記録)を残せるのが魅力。

起動回数や起動時間の算出により、これまでタイムカードや勤怠打刻システムによって管理していた労働時間を、確実に把握できます。サービス残業やカラ残業が発生しても、すぐに管理者が気付くことができれば、常習化する前に素早く対応することができるでしょう。

安全安心のセキュリティ

操作履歴により、いつ、どこで、誰が、どのような操作したのかを確認できるようになります。誤操作による情報漏洩や、社内ルールの人為的な逸脱なども、タイムリーにキャッチ。早急な対応ができれば、二次被害を防ぐことにもなります。

タスク内容と対応にかかる時間の最適化

蓄積された定量的なデータにより、メンバーごとのプロジェクトや各タスクの対応時間を可視化することができます。

サービス残業の原因は、過剰なタスク量を背負うスタッフを作ってしまうこと。

可視化された業務の対応時間から、メンバーひとり一人の得意、不得意を見極め、最適なタスクの分配を実現できます。

使いやすさにこだわったダッシュボードと可視化されたデータ

多くの情報が保存されても、それを活用できなければ意味がありません。情報は把握しやすいよう可視化されるので、時間をかけて読み解く必要がなく、管理者の負担軽減につながります。

まずは知ることから!無料の資料請求を

正確な勤怠管理だけでなく、業務全体の効率化も叶える「みえるクラウド ログ」は、イニシャルコストがかからず、ランニングコストも定額!導入のハードルが低いのも、ツール選びには重要ですよね。

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ブラック企業に認定される前に、初めの一歩を踏み出しましょう。

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